ユーゴスラビア人民解放戦争

ユーゴスラビア人民解放戦争, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2640539 / CC BY SA 3.0

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ユーゴスラビア人民解放戦争(セルビア・クロアチア語:Narodnooslobodilački rat / Народноослободилачки рат、マケドニア語:Народноослободителна борба / Narodnoosloboditelna borba、スロベニア語:Narodnoosvobodilna borba)、あるいはユーゴスラビア戦線(セルビア・クロアチア語:Jugoslovenski front / Југослoвенски фронт、マケドニア語:Југословенски фронт / Jugoslovenski front、スロベニア語:Jugoslovanska fronta)は、第二次世界大戦(1941年 – 1945年)中に枢軸勢力支配下のユーゴスラビアで発生した戦争である。
1941年にユーゴスラビア王国が枢軸勢力による侵攻を受け、ドイツ、イタリア、ハンガリー、ブルガリアおよびこれらの傀儡国家によって分割されたことに対して、人民解放戦争が始められた。
この戦争は主にゲリラ戦術を取り、枢軸国およびその傀儡国家であるクロアチア独立国やセルビア救国政府などに対する解放戦争として進められたものである。
また同時に、共産主義を標榜するパルティザンと、反共主義のチェトニクやスロベニア郷土防衛隊(ドモブランツィ)などの軍事組織との内戦でもある。
こうした反共主義の軍事組織と枢軸勢力との協力関係の度合いは様々であった。
戦争初期には、ユーゴスラビア・パルティザンとチェトニクは共に占領に対して武力で抵抗を図った。
しかし1941年にチェトニクは「協力政策」を採択し、イタリアが降伏するまでイタリアの占領軍と協力関係をとり、その後はドイツ国防軍やウスタシャと協力関係に入った。
枢軸軍は7次におよぶ反パルティザン攻勢によってパルティザンの壊滅を試み、1943年のネレトヴァの戦いやスティエスカの戦いでは壊滅寸前にまで追いやった。
しかしパルティザンは撤退はしたもののその後も十分な戦力を保持し続け、テヘラン会談において西側連合諸国による支援が決まり、またユーゴスラビア人民解放反ファシスト会議を興して終戦後のユーゴスラビアの統治体制の枠組みまで決定した。
その後は西側諸国からの補給、装備、訓練、航空支援を受け、またベオグラード攻勢ではソビエト赤軍の支援も受けて、パルティザンはユーゴスラビア全域での統制を獲得、イタリアのトリエステ(トルスト)、オーストリアのケルンテン州(コロシュカ)にまで迫った。
戦争による人的被害は膨大であった。
戦争の正確な被害者数はいまだに異論があるものの、一般的には少なくとも1百万人以上と見積もられている。
非戦闘員の被害者には、域内に住むユダヤ人などがあり、その多くがヤセノヴァツ強制収容所やバニツァ強制収容所などの絶滅収容所・強制収容所に送られ、死亡した。
また、ウスタシャ体制のクロアチア独立国では、セルビア人やロマに対するジェノサイドを政策として実行し、チェトニクはムスリム人、クロアチア人に対する民族浄化を、イタリアの占領当局はスロベニア人に対する民族浄化を行った。
ドイツの占領軍は抵抗運動への報復として多くの一般市民に対する無差別処刑(クラグイェヴァツの虐殺など)を行った。
そして、戦中および戦後には、パルティザンによる報復が行われ、ドナウ・シュヴァーベン人の強制追放や、退却を試みる枢軸軍およびその協力者とみられた市民に対する死の行進の強制と処刑(ブライブルクの虐殺)、イストラ半島におけるイタリア人市民の殺害(フォイベの虐殺)などが発生した。
ユーゴスラビアの占領と分割(1941年 – 43年) ユーゴスラビアの占領と分割(1943年 – 44年) 1941年4月6日、ユーゴスラビア王国は、ドイツやイタリア、ハンガリー、ブルガリアといった枢軸国により全方位から侵略された。
この侵略ではベオグラード空爆などにより10日前後で終結し、ユーゴスラビア王国軍は無条件降伏に追いやられた。
ユーゴスラビア王国軍はドイツ国防軍と比べて装備が貧弱であったことに加え、あらゆる方面からいっせいに侵入する枢軸勢力と戦うにはあまりに規模が小さすぎた。
また、ユーゴスラビアの枠組みに反対する立場の住民は、ドイツを政府の抑圧からの解放者として歓迎した。
こうした動き…

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