
「あさま山荘事件」は1972年(昭和47年)に、連合赤軍が当時河合楽器製作所の保養所であった軽井沢の「浅間山荘」において人質をとって立てこもった事件です。警察と立てこもり犯との息詰まる攻防の様子はNHKをはじめ民放全局により全国に生中継されました。
血まみれで搬送される機動隊員、クレーン車が横付けして何度も鉄球で壁を打ち破り、そこから激しく放水する様子など、衝撃的な映像が茶の間にリアルタイムで届けられました。
NHKと民法を合わせて視聴率89.7%に達したといいますから驚きです。ほとんどの家庭にテレビがあった時代です。当時の日本国民はほぼ全員がこの様子を固唾を呑んで見守りました。
事件は発生から10日目の2月28日に機動隊が鉄球&放水作戦の後、強行突入し、人質を無事救出、犯人5名を全員逮捕しました。
それ以上の詳細についてはここでは割愛します。是非ご自身で調べてみてください。ネットで検索すれば資料はいくらでも出てきます。
※なお、「あさま山荘」と「浅間山荘」の表記がありますが、どちらも同じです。正しくは浅間山荘ですがマスコミは「あさま山荘事件」の表記を主に使っています。
ある年代以上の方なら鮮明にこの事件について覚えているでしょう。時代の経過ととも記憶は薄れつつありますが、やはりあの衝撃的な映像は脳裏から離れないはずです。
昭和の事件なので若い人達はあまり知らないかもしれませんが、何度もテレビドラマで放送され、映画化もされているので、聞いたことがある人は多いでしょう。2002年5月11日に公開された役所広司さん主演の映画『突入せよ!あさま山荘事件』をご覧になった方も多いでしょう。
とっくに浅間山荘など壊されて現存しないだろうと思っていましたが、実は改修され、当時の面影を色濃く残した状態で軽井沢の別荘地に残っています。
鉄球が何度も打ち付けられた壁、突入した玄関、機動隊が旗を降った窓、犯人が顔を覗かせた窓、バルコニー・・・厳密には破壊されている部分が多いのですが、よく見ると当時の雰囲気がいっぱい残っています。
場所は、南軽井沢の別荘地帯「レイクニュータウン」内にありますが、ここはゴーストタウン化していて、廃墟化した別荘が点在しています。いつもは人影はありません。
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