減額だけじゃない!年金繰上げ前に知っておきたい重要なデメリット

年金の繰上げとは、本来65歳からもらう年金を65歳になる前に前倒しで受給するという事になります。

そして、繰上げをすると、年金は減ってしまいます。

ですが、繰上げ受給をした場合のデメリットは、それだけではないんですね。

繰上げのデメリットを簡単にまとめますと

 1.後から取り消しができない
 2.遺族厚生年金が受給できない
 3.障害基礎年金を受給できない
 4.寡婦年金が請求できない
 5.国民年金に任意加入できない
 6.長期特例、障害者特例に該当しなくなる
 7.在職老齢年金でさらに減額される可能性がある

ということになります。

これを全部説明しますとかなりの時間がかかってしまいますので、今回は特に「会社にお勤めの方とその家族にとって是非知っておいてほしい」と思われる1と2と3についてお話したいと思います。

1.後から取り消しができない

ということですが、これは「年金の繰上げを一度選択すると後から取り消すことができない」ということになります。

そして、繰下げを選択すると年金が減額されるわけですが、減らされた年金は、65歳以降も一生続きます。

では、具体的にどのくらい減るのかということですが、次のようになっています。

 ・現在 支給開始を1か月繰上げるごとに、0.5%の減額
 ・2022年4月以降 支給開始を1か月繰上げるごとに、0.4%の減額

この2つを累計金額で比較した場合、77歳の手前までは繰上げをした人の累計金額が多くて、77歳以降は繰上げをしなかった人の方が金額が多くなる傾向があります。

因みに今の日本人の平均余命を見ますと、統計上は、繰上げをすると最終的に損する人が多いという事になります。

2.障害基礎年金を受給できない

ということですが、これは「繰上げ請求をした後に初診日があると、身体や精神に障害を負ってしまっても障害基礎年金は受給できない場合がある」ということなんですね。

この「場合がある」ですが、これはつまり繰上げをすると、「障害基礎年金がすべて請求できなくなるのではなく、請求できるものと請求できないものがある」ということになります。

例えば、事後重症請求というものをすることができません。

事後重症請求とは、「障害認定日には障害等級に該当しなかった者が、その後65歳に達する日の前日までの間に障害等級に該当した場合に障害年金の請求をすること」になります。

なお、この初診日というのは、「障害の原因になった病気やケガで、初めて医師などの診療を受けた日」ということになります。

もしもそんな事態になってしまったら、残りの人生を考えると経済的なダメージはかなり大きいですよね。

3.遺族年金が受給できない

ということですが、これは、繰上げの手続きをした後に配偶者が亡くなり、遺族年金をもらえるようになったというケースで問題になります。

なぜかと言うと、配偶者が死亡して遺族年金を受け取ることができるようになった時、「65歳までは遺族年金と繰上げた老齢基礎年金のどちらか一方した受け取れない」という事になっているからです。

因みに、この2つの年金を比較した場合、遺族年金を受け取った方が手元に残るお金が多くなるケースがほとんどです。

ですが、遺族年金を受け取れば、せっかく繰り上げた自分自身の老齢基礎年金は、支給停止になりますよね。

ただ65歳になれば、この支給停止は解除されるので、両方の受給権が発生します。

とはいえ、この自分自身の老齢基礎年金は、前倒しでもらっていないのに減額されたままの金額が支給されることになりますので、これはかなり痛いと思います。

さらに、65歳になると、調整の関係で多くのケースでこれまでもらっていた遺族年金は減額されてしまいます。

その結果、65歳まで受給していたた年金と65歳以降に受給する年金をトータル金額で比較した場合、なんと65歳以降に受給する年金の方が少なくなるという可能性がかなり高い

という事になります。

この事は是非とも知っておいていただければと思います。

今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

#年金 #繰下げ #デメリット

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