ガソリン

ガソリン, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=22471 / CC BY SA 3.0

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ガソリン

ガソリン(瓦斯倫、ペトロ 、米:gasoline)とは、石油製品の一種で、沸点が摂氏30度から220度の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称。この名称は、「(ガス)」とアルコールやフェノール類の接尾辞であるolと不飽和炭化水素の接尾辞であるineに由来する。

ガソリンは代表的な液体燃料である。米国ではガスと呼ばれることが多く、日本で自動車の燃料切れを意味する「ガス欠」はこれに由来する。常温で揮発性が高いため、日本の法令などでは揮発油(きはつゆ)と呼ばれる場合がある。

ガソリンは常温において無色透明の液体で、揮発性が高く、臭気を放つ。主成分は炭素と水素が結びついた、炭素数4 - 10の炭化水素の混合物で、密度は一般に783 kg/mである。硫黄や窒化物などの不純物が含まれているが、製品にする際は脱硫などの工程により大部分が取り除かれる。

引火点は-40℃以下で、常温でも火を近づければ燃焼する。揮発したガソリンは空気より重いため、床面または地面など低いところに沿って広がる。また前述のように室温であっても容易に揮発し、場合によっては爆発的に引火する。静電気程度のわずかな火種であっても爆発することがあり、実際にそれによる爆発事故も発生している(例:名古屋立てこもり放火事件)。このため、交通事故などでガソリンエンジン車のエンジンルームや燃料タンクなどを損傷した場合は、消防隊員や警察官、自動車整備士等が許可した場合を除き、絶対にエンジンを再始動したり、ハザードランプや発炎筒を使用してはならない。衝突事故に伴う車両火災を防止する観点から、バッテリーや配電盤、電気配線を潰れやすい位置に配置したり、エンジンの制御プログラムに緊急停止機能を実装することで、衝突と同時にエンジンを停止させられるような構造になっている車種もある。

ガソリンは高度な石油化学工業製品であり、ガソリンの生産には高度な技術と大規模な石油化学工場が必要となる。このため、ほとんどの産油国では原油を輸出し、ガソリンを輸入している。

ガソリンのうち低沸点(摂氏30 - 120度程度)のものは、溶剤やしみ抜きなどに用いられる。衣類などの脂溶性の汚れをとるための溶剤としても使われる(日本ではベンジンと呼ばれる)。

日本では消防法第2条第7項に定義される危険物に該当し、第4類危険物の第1石油類に分類される。政令や火災予防に関する市町村の条例によって危険物の取り扱いには規制が設けられている。また、労働安全衛生法施行令の別表第6の2において有機溶剤に掲げられている。

燃料としてガソリンエンジンや携帯用コンロなどに使われる。自動車工学などでは火花点火機関用燃料に位置づけられる。

一般的にどの国でも軽油・灯油との区別・識別のために着色されており、日本ではオレンジ色に着色するよう定められている。完全に燃焼することで二酸化炭素 (CO) と水 (HO) になるが、不完全燃焼を起こすと一酸化炭素や炭素が多くなる。理論上、ガソリン1 gの燃焼には空気14.7 gが必要である。この比率は理論空燃比とも呼ばれ、今日の各種の排ガス規制をクリアするために内燃機関メーカーは様々な対策をエンジンに施し、この理論空燃比に近づけるようにしている。

なお、ナフサを直留ガソリン、粗製ガソリンと呼び、ナフサを接触改質して芳香族を高めたものを改質ガソリンと呼ぶ。重質の石油留分を接触分解または熱分解で分解して製造したガソリンやエチレンプラントでのナフサ熱分解によって得られる液体生成物は分解ガソリンと呼ばれ、分離精製して芳香族炭化水素等の石油化学製品となる。

一般にはガソリンスタンドで販売される。冬の低温の中でもエンジンが始動し、夏の暑さでもパーコレーションを起こさず、また、腐食性などがないことが要求される。時折、軽油や灯油を求められてガソリンを販売してしまう(あるいは、その逆の)誤給油のトラブルが発生する。

日本の商慣行では、重量でなく体積を単位として取引される。このため猛暑で在庫ガソリンの体積が膨張すると、収益面で売り手が有利になる(寒冷期は逆)。

ヨーロッパ規格ではEN228、アメリカ合衆国ではアメリカ材料試験協会のASTM D439で基準が設けられている。日本工業規格ではJIS K2202によって規格化されている。

鉛の含有量が一定基準以下のガソリンを無鉛ガソリン、その基準を満たさないものを有鉛ガソリンという。

古くはノッキング防止と動弁系部品の減摩剤としてテトラエ...

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