出典:EPGの番組情報
インタビュー ここから「カーリングチーム代表理事 本橋麻里」[字]
ゲストはカーリングチーム代表理事の本橋麻里さん。自身が率いるチームが北京オリンピック出場を決めた。強さの秘密と話す「コミュニケーション」の在り方とは。
詳細情報
番組内容
「マリリン」の愛称で親しまれたカーリングチーム代表理事の本橋麻里さん。自らが率いるカーリングチーム、ロコ・ソラーレが2月の北京オリンピックへの出場を決めた。チームの強さの秘密は「コミュニケーション」。立場や年齢など関係なくお互いの意見をぶつけ合える関係こそが、苦しい時を乗り切る力になると信じている。カーリング人生の原点となった故郷・北見市で、本橋さんのコミュニケーション論に迫る。
出演者
【ゲスト】カーリングチーム代表理事…本橋麻里,【きき手】筒井亮太郎ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
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- 解説
- コミュニケーション
- ナイス
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
♬~
(筒井)<オランダで行われた…>
(実況)勝負を決める…
日本 ロコ・ソラーレ 藤澤の一投。
ナイスショット!
(実況)打ち出しました。
日本 ロコ・ソラーレ
2大会連続のオリンピックへ。
<カーリングチーム ロコ・ソラーレ。
ピョンチャンオリンピックで
日本史上初のメダルを獲得した彼女たちが
再び大舞台への切符をつかみました>
<ロコ・ソラーレの強さを支えているもの>
<それは>
ありがとう。
<互いに素直な感情を伝え合える
この コミュニケーション力です。
そのチームを作り上げたのは…>
<自身も3度のオリンピックに出場。
世界での戦いを重ねた
アスリートです>
ご存じ マリリンです。 ハハハ…。
頑張ります。
<チーム作りの根底にあるのは
輝かしい大舞台で
人知れず味わった苦悩でした>
なんか やっぱり…
うん 今 振り返ると すごい…。
<追い求めた
本当のコミュニケーションとは>
<経験を経て行き着いた
強いチームの育て方を聞きました>
♬~
こちらが カーリング場なんですね。
そうなんです。
ちょっと寒さが逃げないように。
トロフィーあったりとか。
あ ほんとですね。
さあ… あっ ひんやりしますね。
そうなんですよ。 この独特なにおいが。
今 地元の子たちが授業で練習してて
まあ 授業の一環ですね。 はい。
あっ 地元の子供たち…
授業でやってるんですか?
冬の体育の授業が カーリング。
さすがカーリングの町ですね。
フフフフフ…。
すごいですね 子供たち。
わしゃわしゃ… 全然いいよ~。 アハハ。
<常呂町の冬の授業といえばカーリング。
本橋さんも 小学校の授業を通して
競技と出会いました>
<カーリングのリンクは
およそ40m。
電車2両分ほど
先にある目標
ハウスの中心を目がけて
ストーンを投げ合います>
<特に大事になるのが
状況を的確に伝え合うことです>
相手がいたら負けそう?
負けそう。
投げた人は
指示されたとおりに投げれているか。
ちょっと違うと それに対して
ちょっと外 投げちゃったよ
とかっていうこともあるんですけど。
石を運ぶ スイープですね
ごしごしする人たちは
今 どれぐらいのスピードがあるよ
っていうのを伝えたり。
意見が合わなくなる時とかないんですか?
もちろんあると思います。
私はこう思う こう思う
っていうのを ここで話すんですけど
こういうコミュニケーションを
こう スムーズにするために
氷の外でも… はい。
ミーティングしたり
こういう似たような会話を…
あの したりしますね。
あ~。
はい。
<北見市 常呂町で生まれた
本橋さん。
幼いころから
スケートなどの運動が大好きでした>
<中学生の時には
世界ジュニア選手権に出場。
より高いレベルを目指し 18歳で
ふるさとを離れることを決めました>
(歓声)
(実況)聖火台をのぼって
今 点火されました!
<日本のトップ選手たちが所属する
チーム青森に入り
その翌年には 初めての
オリンピック出場を果たしました>
目黒萌絵です。
「隣をどうぞ」という その隣は
ご存じ マリリンです。 ハハハ…。
頑張ります。
セカンド 本橋麻里。
(実況)本橋の2投目。
≪ウォー。
(実況)まっすぐきて…
相手を出すのは得意なマリリンショット。
ナイス!
(解説)ナイスショット。
(実況)ナイスショットです。
<予選突破はならなかったものの
強豪 イギリスやカナダから勝利を挙げる
快進撃を見せました>
(実況)それでも最終エンドを待たずに
勝負ありました!
(解説)よし!
勝ったよ~!
(実況)いや~ 勝ちました!
私 当時 テレビを通して
本橋さん… 活躍を見ていたんですけど
やっぱり印象的なのが 両耳をのばして…。
そうですね。
あのおどけた表情。 ほんとに あの…。
ほんとに 恐ろしい。
いや リラックスして ほんとにオリンピック
楽しんでるなと思っていたんですが。
右も左も分からないみたいな。
気付いたら選手村にいた
IDがあった みたいな。
気付いたら公式練習をしていた
みたいな感じですね。
初戦が もう誰だったかも
覚えていないぐらいなんですけど。
≪麻里! おかえり~!
ハイタッチして! ハイタッチ!
<本橋さんたちの活躍に
日本では空前のカーリングフィーバー。
一方で そのことは本橋さんの心に
大きな変化をもたらしていました>
ただただ オリンピックの影響に
驚かされてる日々だった
っていう感じはありましたね。 なので…
あと…
あっ そうですか。
はい。
ジュニアのころから
「頑張れ」って言われて
こう… 自分なりに
背負ってはきてたんですけど…
ああ…
<前回大会の主力が抜け
チームの中心選手として挑んだ
2度目のオリンピック>
(実況)あ~ 逆側に入りました。
(解説)落ちてこないな。
(実況)あ~。
(解説)うん。
ちょっと力
入りましたね。
<結果は トリノ大会を下回る…>
もろにプレッシャーを抱えて戦う…。
やっぱり簡単じゃないなって。
わあ これ抱えて
プレーしてたんだって思うと
やっぱり震えましたね。 う~ん。
応援されるって
うれしいことでもあると
思うんですけど
時折ね つらく感じる…。
いや でも それがやっぱり
その~… ほんとにトップの
トップアスリートに
行けなかったとこだなと
思いますね。 その…
うん。
…っていう絶望感はありましたね。
ああ そうですか。
何が足りなかったんですか?
「余裕ないよね」って言えば
よかったんですよね お互いに。
あっ 弱さを。
そう。 みんな なんか
すっごいちゃんと背負って
みんな真面目なメンバーがそろっていた
っていうのもあったんですけど。
まともに ちゃんとみんな背負ってて
大変だよねっていうのは
お互い分かってはいたんですけど…
うん…。
なんか あんまり つらいとか…
なんか やっぱり…
うん… 今 振り返ると すごい思い…。
戻れるんだったらって感じですね。 うん。
当時の本橋さんは その周りへの
コミュニケーションの力
まだ そこまで
得意な方ではなかったんですか?
そうですね。 あとは あの ポジションを
狙わなきゃいけなかったので
そういった意味で
やっぱりちょっと こう…
何ていうんですかね
ぴりぴり感はありましたよね。
常に 何ていうんですかね
あの… コーチに認められる
ためだけに なんかいた
みたいな感じ
だったんですけど
いや コーチじゃないじゃんみたいな。
やっぱり それは
すごい強烈に残ってますね。
<バンクーバーオリンピックから半年後>
(カメラのシャッター音)
約5年間 活動させて頂いた
チーム青森を離れる決意をいたしました。
<選手としての
リスタートの地に選んだのは
北見市 常呂町。
思い悩んだ時 この景色を
見に来ていました>
この常呂町に戻ってくると 本橋さん自身
すごく楽になれるんですか?
そうですね。 逆に…
ハハハハ…。
なるほど。
ほんとに自分自身のままでいると
みんなも普通に接してくれて
ちょっと格好つけたり
なんかしちゃったりすると
「そんな肩に力入れないで」
みたいな感じに。
ほんとに 素直な意見を
ぶつけてくれる人が多いので
ほんとに感謝だなって。
フラットになれるなと思います。
…と思ってたので。 うん。
<本橋さんは 常呂町で地元の選手を集め
新たなチームを立ち上げました。
それが…>
まあ ほんとに チーム作りっていうのは
どういうものかっていうのを
ほんとにやらないと駄目だなって。 うん。
…っていうところで。
まず どんなチームにしよう
どんなチームを作ろうと思いました?
まずは…
ほんとに十人十色いていい
っていうような考えで。
どうして そういうチームを
作ろうと思ったんですか?
やっぱり
今までやってきたチームが…
なかなか そこまで
いかなかったというか。
やっぱり
すごい大きな舞台を戦うのに
やっぱり 本音で
ぶつかり合えてなかったな
っていうのはあったので…。
しっかりと ほんとに…
…っていう
そこから始まったんですけど。
それまで なかったんですね?
あんまりなかったですね。
で 特段 自分にも
興味なかったんですよ 結果。
あの 勝つためにとかいうことには
興味あったんですけど
じゃあ 自分の嫌なこととか
ほんとに自分が
ベストパフォーマンス 出すために
掘り下げてなかったな
っていうこととかも気付いて。
ええ。
うん。
だからもう なんか
人間リサーチみたいのが
1年目は すごい自分の中で
一番苦労したけど楽しかった。
例えば
どんなリサーチをしたんですか?
その子が どんな色が好き
食べ物 何好きぐらいは
分かってたんですけど…
やっぱり その…
ほんとに なんか たわいもない
くだらない話とかしてる中でも
結構 氷の上で使えるヒントとかが
あったりとか…
そういう時間が増えると
また過去に振り返って。
こんな雑談 ちゃんとしてる瞬間も
あったけど
何とな~くっていうか…。
氷で使えるなって こんなに
アンテナ張ってたかなとか。
何となく やっぱり ある程度
トップチームの試合が
できちゃってたんで。
ああ… あうんの呼吸を作るのって
やっぱ こういう作業を
ちゃんとしてかなきゃ
駄目なんだなとか。 うん。
…って思いながら… うん。
そうですか。
歩みましたね。
そうか 意見をぶつけ合うってことは
相手も知らないといけないですもんね。
知らないといけない。
で 傷つく言葉で攻撃するんじゃなくて
やっぱり…
私は すごい
そこができていなかったので。 うん。
一方的に自分の意見 ぼんって
ぶつけて終わりっていうよりは
ちゃんと こう
キャッチボールができて
それが どんどん どんどん 深く
掘り下げていくみたいなのが
できないと駄目だなって
思ってはいたので。
それは最初から うまくいきました?
あっ 全然。 ウフフフ…。
いかなかったです。
まず 自分が思ってることを
言葉でちゃんと言えなかったんですよ。
本橋さん自身が?
考えすぎちゃって。
これ言ったら駄目?
これ言ったら 私 嫌われる?
これ言ったら損するの? みたいな。
そうですよね でもね。
だから…
で あちゃ~ みたいな。 ウフフフ。
損得で 結構
ミーティングしちゃう時あるんで。
でも それって ほんとにチームのためを
思ってるのかっていったら…
どんどん離れていってしまうし…。
でも なんか ミーティングは
ふわっと… こう…
それでよし みたいな感じで
終わるのを何回か経験していて
やっぱり
それも駄目だなっていうのも
自分の中で思っていたけど
勇気を出して言えてない
自分もいたりとか
っていうのがあったので。 うん。
そこをしっかり変えていこう
っていうのもありましたね。
<互いに意見をぶつける。
繰り返すうち 関係性が変わったと
感じることがありました>
ミーティングの時に… なんか
これも夕湖だったのかな?
夕湖か 馬渕さんか…。
夕湖 理数系なんで
私 経理っぽいのもやってて。
で「麻里ちゃん 大変そうだから
私やるよ」って言ってくれて。
で その時にいたメンバーも
「ほんと麻里ちゃん
人 頼んないよね」みたいな。
逆に なんか 言ってくれて
あっ すっきりした みたいな。 アハハ…。
ショックじゃなかったんですか?
全然。 うれしかったですね なんか。
うれしかったですか。
あっ やっぱりそうだ みたいな。
うん…。
頼っていいんだっていう。
私が 前のチームだと張り詰めすぎて
それすらも 突っ込めない雰囲気を
出してたんだなって思いましたし。
そう。 逆に なんか みんな
ある意味いじってくれて…
うん… よかったな。
今 伺ってきた
意見をぶつけ合えるチーム
そういったチームが
なぜ 強いチームになるんですかね?
うん…。
支え合うってことは やっぱり
言葉数も増やさなきゃいけないし
相手を理解して 相手の気持ちに
寄り添うっていうことができないと
氷の上でも…
勝ってる時はいいんですよね
ピンチの時に
それが やっぱり露骨に出るので…
<去年9月。
北京オリンピックへ向けた
日本代表決定戦。
ロコ・ソラーレは
2連敗を喫し
後がない状況で
第3戦を迎えました。
その時 メンバーは>
(実況)2連敗と追い込まれた ロコ・ソラーレ
非常に明るい表情が見えていますが
心理的にはどうでしょうね。
<北海道銀行を相手に 感情を出して
自分たちらしく戦おうと決めていました>
ヤップ! ヤップ! ヤーップ!
ヤップ! ヤップ!
≪いい感じ いい感じ ナイス。
ありがとう。
<相手の思いを感じ取り
素直な気持ちを伝え合う>
ゴー! ゴー! ゴー! ゴー! ゴー!
ナイス!
よっしゃ!
≪さっちゃん 天才!
よっしゃ!
♬~
<そして日本代表として臨んだ…>
さっきより ほんのちょっと
ウエイト落とす感じでいいもんね。
≪12ぐらい?
12!
ちょうどTにかかってるけど
T奥なんだ。
すごい いい感じ。
(実況)すごい いい感じ
という声が掛かりました。
4人で よく声が掛かっています。
日本 ロコ・ソラーレ
2大会連続のオリンピックへ。
勝ちました~。
お母さ~ん。
<気持ちに寄り添い 声を掛け合う。
本橋さんが思い描いたチームの形です>
…とは思います。
少し大きな話になるんですけど
そういった意見を言い合える
腹を割って話せるチームメートがいる
というのは
人生にとっても
すごく豊かになるものですか?
豊かというか…
はい。
♬~
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