小川洋 前福岡県知事が死去 肺腺がんで闘病 病床での音声公開「断腸の思いで…」「改めて感謝」 (21/11/02 19:30)

福岡県の前知事、小川洋さんが2日午前、福岡市内の病院で亡くなりました。

72歳でした。

福岡市出身の小川洋さんは、京都大学を卒業後、通商産業省に入省し特許庁長官などを務めた後、2011年に福岡県知事に就任しました。

知事として豪雨災害への対応や次世代エネルギーの開発などに尽力し、3期目に入った2019年にはラグビーワールドカップの福岡大会の誘致にも成功しました。

小川前知事は2020年から体調を崩し、2021年に入って肺腺がんと診断されました。

療養が長引いて公務復帰の見通しが立たないとして、2021年3月に知事を辞職しました。

関係者によりますと、小川前知事は2日午前、福岡市東区の九州大学病院で家族に見守られながら息を引き取ったということです。

小川前知事は2021年2月、県民へのメッセージを病院のベッドで収録し音声を公開していました。

◆小川前知事
「福岡県知事の小川洋です。2月22日、県知事を辞任する決意をし、県議会議長にその旨をお伝えいたしました。今般、私は原発性肺腺がんと診断され、早期復帰を果たすべく九州大学病院で治療を受けてまいりましたが、思うように効果が上がらず、引き続き入院加療が必要となり、退院復帰の見通しが更に不透明になってしまいました。知事としての責任と役割を果たせないため、断腸の思いでこの決断にいたりました。皆さまには大変申し訳なく、私自身、とても悔しく、残念でなりません。県民の皆さま、私は平成23年に当選して以来、ふるさと福岡県の発展のために全力を尽くしてまいりました。度重なる自然災害や新型コロナウイルスの感染拡大など、厳しい局面も多々ありましたが、それまで以上に福岡県ははるかに元気に発展してきました。これはひとえに県民の皆さまのご理解とご協力、ご支援、ご尽力のお陰であります。改めて感謝申し上げます」

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