菅総理“不出馬表明”から一夜・・・混沌の自民党総裁選(2021年9月4日)

 菅総理大臣が出馬しないと表明したことで、自民党総裁選の行方が混沌(こんとん)としています。出馬に向けて動き出した顔ぶれ、そして、去ることを決めた菅総理。4日はこんな動きがありました。

 菅総理大臣が、都内の病院から出てきました。総理周辺は「休みなく働いてきたので健康診断だ。体調に問題はない」と話しています。

 次の総理大臣に誰が選ばれるのか。菅総理の事実上の退陣表明を受けて俄然(がぜん)、熱を帯びてきた「ポスト菅」レース。立憲民主党の枝野代表は、次の内閣は衆議院選挙を行うまでの間、暫定的に組閣される「選挙管理内閣」だとしています。

 立憲民主党・枝野幸男代表:「自民党総裁選挙で投票できるのは、元々、自民党支持者である自民党の党員だけであります。まさに『準決勝』。国民の皆さん、すべてが参加できるのは総選挙であります。『決勝戦』で、どなたが相手であれ、正々堂々と『決勝戦』を戦うだけです」

 29日に投開票となる自民党総裁選挙は、混戦模様となっています。すでに立候補を表明している岸田文雄前政調会長は4日、自民党・沖縄県連支部とオンラインの対話集会を開催、支持を訴えました。

 自民党・岸田文雄前政調会長:「候補者が多数出ることによって、総裁選挙の議論がより活発になる。これは、大いに期待されるところだと思います。政治の選択肢の幅を持つ、国民政党であるということを示す、貴重な場にしたいと思っています」

 女性が立候補するのか、注目が集まっています。出馬に強い意欲を見せている高市早苗前総務大臣は「アベノミクス」をバージョンアップさせた経済政策「サナエノミクス」を提唱。党内最大派閥の細田派に影響力を持つ、安倍前総理の支持を得られるかが大きな鍵となります。

 一方、二階幹事長に出馬の意欲を伝えた野田聖子幹事長代行は、立候補に必要な20人の推薦人を確保できるかが焦点です。

 二階派幹部:「推薦人が、あと少し足りないという状況までいけば、支援してもいい」

 去年の総裁選で菅総理を支持した二階派ですが、今回はまだ、一枚岩になれるかどうか分かりません。二階派の閣僚経験者は、石破元幹事長を支援しようと動いています。立候補について石破元幹事長は・・・。

 自民党・石破茂元幹事長:「『白紙』は変わりませんけれど、選択肢というものが狭まった」

 このコロナ禍、一風変わったマスクを着けたり、宇宙を背景にオンライン記者会見を行うなど、独自路線を行く河野太郎行革担当大臣も立候補の意向を固めました。しかし、所属する麻生派幹部は出馬に反対。3日夜、対応を協議したとみられています。

 自民党麻生派・甘利税調会長:「いや、いや、いや・・・」「(Q.総裁選挙でどのような話を?)楽しい話だけして終わりです」

 党内第2派閥の麻生派も一枚岩ではないようです。

 麻生派・麻生財務大臣:「(Q.総裁選について、どんな話をされましたでしょうか?)こういう所で、人としゃべった話を、しゃべったことを聞いたことがある人はいる?」

 現状、先が見通せない総裁選挙。河野大臣には、若手議員を中心に派閥横断的な支持が広がるとみられています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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