「京都工芸繊維大学 新技術説明会」(2015年8月6日開催)にて発表。https://shingi.jst.go.jp/past_abst/abst/2015/kogei-seni/tech_property.html
【新技術の概要】
進行性の遺伝性難病ALS原因遺伝子の中でFUSとFIG4遺伝子に注目し、それらのショウジョウバエホモログをノックダウンした系統を作製した。これらを用いた遺伝学的スクリーニングにより、両遺伝子に共通に関与する遺伝子やシグナル経路の同定を進めている。これら共通遺伝子のヒトホモログは新規のALS診断マーカーや治療標的となりうる。
【従来技術・競合技術との比較】
実験にショウジョウバエモデルを利用することであらゆる方面のコストダウンを図る事ができる。マウス等の哺乳動物モデルに比較して1回の実験にかかる費用が減るので効率的に研究を行える。また倫理面の制約が少なく、世代時間が短いので迅速に研究を行える。
【新技術の特徴】
・ショウジョウバエはヒトと75%の遺伝子が相同。
・血糖降下薬、中性脂肪降下剤、抗生剤の効果や毒性試験もマウスとほぼ同じ効果。
・希少難病への挑戦。
【想定される用途】
・治療薬分子標的の探索
・新規診断マーカーの探索
・治療薬候補物質の探索
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