台風10号“特別警報級”のおそれ 気象庁「週末前に備え終えて」【Nスタ】

新たに発生した台風10号は「最強レベル」の勢力で週末に上陸する恐れがあります。

●気象庁予報部 杉本悟史主任予報官
「これは特別警報級の勢力ともいえる」

気象庁が最大級の警戒を呼びかけている台風10号。今後、中心付近の気圧が930ヘクトパスカル以下、最大風速が50メートル以上という“特別警報級”の勢力にまで発達し、奄美地方から西日本に接近・上陸する見込みです。

過去同じくらいの強さの台風というと・・・1959年9月、日本に上陸し台風によるものとして過去最大の被害をもたらした“伊勢湾台風”です。中心付近の気圧は今回の台風10号と同等の929ヘクトパスカル。暴風域は九州から伊豆半島まで及ぶ超大型の台風で5098人の命を奪いました。

今回の台風10号。その特徴はすさまじい暴風が予想される事です。2018年、関西を中心に暴風などの被害をもたらしたのは台風21号。その最大瞬間風速は60メートルに迫りました。

2019年、台風15号は関東では“過去最強クラス”で上陸。千葉県では住宅など8万棟以上が被害に遭いました。ただ、今回の台風10号はこれらを上回り、“数十年に一度の強さになる”可能性があると言います。

●気象庁予報部 杉本悟史主任予報官
「(2019年9月の)台風15号で、千葉県で暴風による被害が大きくて停電が生じたということは、記憶されているのではないかと思います。そのときよりもさらに、この(台風10号の)風速は強いんだと理解していただくとイメージが湧くのではないか。西日本から東日本に、これくらいの勢力のものが来るというのはなかなかない」

気象庁は最大級の警戒を呼びかけると共に、「週末を迎える前に台風への備えを終える」よう求めています。

(Nスタ 2020年9月2日放送)

#台風 #特別警報級 #最大級の警戒

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